領事関係
ラマダン中のテロ警戒
2009-No.40
在留邦人の皆様へのお知らせ
平成21年9月12日
在ジッダ日本国総領事館
テロに関する注意喚起
1.8月8日付、当地ハヤート紙はサウジ当局が取り纏めたテロとの戦いの実績報告書の内容につき報じております。御参考までにその概要を以下の通りお知らせ致します。
(1)過去5年間(2003年から2008年までの間)に「アラビア半島のアル・カイダ(AQAP)」等のテロ組織や道を誤った者達が計画した経済施設を対象としたテロ攻撃31件を未然に防いだ。
(2)その内訳は、精油所等の石油施設を対象としたテロ攻撃が11件、その他の経済プラントを対象としたテロ攻撃が20件であった。
(3)テロ攻撃の対象所在地は全国的な広がりを見せており、マッカ、ラアス・タンヌーラ、ダンマン、アブカイク、アル・コバルに及んでいる。
2.8月27日に発生したムハンマド・ビン・ナーイフ内務次官の暗殺未遂事件は、サウジ警備当局の警備上の失策という見方もある一方、アル・カイダがサウジ国内においてテロを敢行する能力を失った訳ではないことを示しており、この事件を発端として国内での彼らの活動が勢い付くことが懸念されます。特にラマダン中は、中東地域でお祭りムードが高まり、人々の警戒心が低下する傾向があり、過激組織がこの隙を突いてくる可能性も排除できません。19日までのラマダン期間及び以降のラマダン明けの大祭迄はこの点を十分留意しておいて下さるようお願い致します。