過去に掲載した二国間関係
第27回インターアクション・カウンシル(OBサミット)年次総会の開催
2009年5月10日から13日まで、ジッダ市北方のキング・アフドッラー経済都市(KAEC)で第27回インターアクション・カウンシル(通称:OBサミット)年次総会が開催され、我が国から、福田前総理、杉浦元法相、有馬外務省参与、田谷立教大学教授等が出席されました。
開会式で、シュミット元独首相が基調演説を行った後、各セッションで、「世界の現状」、「エネルギーと経済成長」、「新たな冷戦の阻止」といったテーマに関し、各国の元首脳経験者等から活発に意見が披露され、熱のこもった議論が繰り広げられました。参加者の間では、対話と協力の重要性や多国間主義の必要性において意見の大方の一致が認められました。
最終コミュニケ採択後、福田前総理は次回総会を広島で開催することになったことを歓迎する旨発言され、満場の拍手を浴びられました。なお、同会議出席以外では、福田前総理はペトロラービグを視察されました。
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会議場 | 福田前総理(右側) |
衆議院中東各国政治経済事情等調査議員団のジッダ訪問
2008年7月3~4日にかけて、衆議院中東各国政治経済事情等調査議員団一行(団長:逢沢一郎衆議院予算委員長(当時))は政治経済事情視察のためジッダを訪問されました。
3日、サウジ日本自動車技術高等研修所(SJAHI)を視察され学生を激励し、その後、ヒジャズ地方(ジッダを含むサウジアラビア西部)の歴史や文化を知るためオールドジッダを訪れました。
4日、住友化学とサウジ・アラムコが合弁企業として設立したペトロラービグ社のプラント建設工事現場を視察され工事の進捗状況等について意見交換されました。
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SJAHI学生を激励する議員団一行 | 議員団一行とペトロラービグ社役員 |
(写真提供:SJAHI) | (写真提供:ペトロラービグ社) |
甘利経済産業大臣のジッダ訪問
2008年6月22~23日にかけて、甘利経済産業大臣(当時)は石油産消国会議(Jeddah Energy Meeting)に出席するためジッダを訪問されました。
22日に開催された本件会議は原油価格高騰の要因及び分析・特定と産消国双方による取り組みを促すことを目指し、サウジアラビア政府の呼びかけによりジッダにおいて行われました。
滞在中は、アブドッラー国王に謁見すると共に、ナイミ石油・鉱物資源大臣等と会談を行いました。
また、会議後には、甘利経済産業大臣はサウジ日本自動車技術高等研修所(SJAHI)を視察され学生を激励致しました。
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石油産消国会議で発言する 甘利経済産業大臣 | アブドッラー国王と会談する甘利経済産業大臣 (写真提供:AL MADINA) | SJAHI学生を激励する甘利経済産業大臣 (写真提供:SJAHI) |
中川農林水産大臣のジッダ訪問

(写真提供:SPA)
2006年8月、中川農林水産大臣(当時)がサウジ政府の招待によりジッダを訪問し、バルグナイム農業大臣、ヤマニ商工業大臣と会談するともに、アブドッラー国王に謁見しました。また、サウジ日本自動車技術高等研修所、ペトロラービグ及び鶏の飼育・処理施設を視察しました。
要人往来
2003年3月・・・高村総理特使がジッダを訪問し、アブドッラー皇太子(当時・現国王)及びサウド外相と会談
2004年5月・・・高村総理特使がジッダを訪問し、サウド外相と会談
2006年8月・・・中川農水大臣がジッダを訪問し、アブドッラー国王、バルグナイム農業大臣、ヤマニ商工業大臣と会談
2008年6月・・・甘利経産大臣が石油産消国会議(Jeddah Energy Meeting)に出席するためジッダを訪問し、アブドッラー国王に謁見すると共に、
ナイミ石油・鉱物資源大臣等と会談
経済関係
日・サウジアラビア航空協定(交渉の経緯と協定の概要)
2008年8月18日、ジッダにおいて中村駐サウジアラビア大使とラヒミ・サウジアラビア民間航空機構総裁との間で
「航空業務に関する日本国とサウジアラビア王国間の協定(日・サウジアラビア航空協定)の署名式が行われました。
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協定に署名する中村大使とラヒミ総裁 | 署名した協定を取り交す中村大使とラヒミ総裁 |
1.経緯
2006年 11月 第一回正式交渉(於:ジッダ)
2006年 2月 第二回正式交渉(於:東京)
2006年 8月 中村滋駐サウジアラビア大使とアブドッラー・ビン・ムハンマド・ヌール・ラヒミ・サウジアラビア民間航空機構総裁が協定に署名(於:ジッダ)
2.協定締結の意義
本協定は、日・サウジアラビア間の定期航空路線開設及び定期航空業務の安定的運営を可能とするもの。本協定により、我が国にとって最大の原油供給国であり、政治面及び宗教面における中東湾岸諸国の盟主であるサウジアラビアと我が国との間で経済的人的交流が活発化することが期待される。
3.協定の主な内容
本協定は、本文23箇条及び協定の不可分の一部をなす付属書から成り、それらの主な内容は次の通りである。
(1)締約国が指定する航空企業(以下「指定航空企業」という)が特定路線上において航空業務を運営する権利を相互に許与(第2条)
(2)燃料等への関税等の免除(第6条)
(3)輸送力決定の基準(第11条)
(4)運賃決定手続(第12条)
(5)航空保安のための措置の確保等(第15条及び第16条)
(6)両国指定航空企業それぞれが業務を行う事ができる路線(付属書)
4.協定の効力の発生
本協定は、両国における憲法上の手続が完了した後、完了した旨を通知する外交上の公文が交換された日に発効する。
SJAHI
SJAHI第6期生卒業式
2009年8月15日(土)、ジッダにあるサウジ日本自動車技術高等研修所(SJAHI)にてジッダ県知事ミシャアル・ビン・マジド・ビン・アブドゥル・アジズ殿下臨席の下、日本側より、石榑総領事、保坂経産省自動車課長、前田JICA技術審議役、松岡JICE理事長、青木JAMA会長始め関係者の他、サウジ側より、
アル・ガフィースTVTC総裁、各社(日産、ホンダ、三菱、スズキ)代理店社長等多数が来賓として出席し、第6期生215人の卒業式が開催されました。
なお、今回の卒業式では、8年に亘ったJICAによる支援終了式及びJICE・JICSへの引継ぎ式も兼ねて行われました。
石榑総領事は挨拶の中でジッダ県知事始め来賓の出席を歓迎し、「SJAHIは両国の友好と協力の重要なシンボルである。
SJAHI卒業生はサウジの将来にとり自動車整備部門の人的資産である。今後JICE・JICSを通じた経産省の支援はSJAHI事業成功の実績に新たな章を付け加えよう。」と述べました。
ミシャアル知事が卒業生に卒業証書を手渡し成績優秀者を表彰しました。最後に、SJAHIとJICEの間で記念品の交換が行われ、ミシャアル知事と卒業生の記念写真の撮影が行われました。
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卒業式出席者 | 挨拶をする石榑総領事 | 成績優秀者表彰 | 第6期卒業生記念撮影 |
(写真提供:SJAHI)
SJAHIスキルコンテスト
サウジ日本自動車技術高等研修所(SJAHI)スキル・コンテストの開催
2009年6月1日、サウジ日本自動車技術高等研修所(SJAHI)で研修生が日頃から学んできた車の整備技術を競い合う第6回スキル・コンテストが開かれました。
石榑総領事は挨拶で競技に参加した研修生の健闘振りを労いました。表彰式では、石榑総領事から入賞者にメダルやトロフィーが授与されました。入賞者は晴れやかで誇らしげな表情を浮かべ喜びを噛み締めていました。
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競技中の研修生 | 表彰式 | 記念写真 |
(写真提供:SJAHI)
水デスク

JIBC Tower B 内に、「水デスク」が設置(中東協力センターから派遣された中埜恭司氏が常駐、連絡先:TEL: 966-2-652-9250、FAX: 966-2-652-9252、E-mail: waterdesk@jcci.org.sa)されており、当地での日本とサウジの民間経済交流の重要なチャンネルとなっています。
ペトロラービグ


(写真提供:ペトロラービグ社)
当館管轄区域内には、日系企業が30社あります。最近では2005年に日本の住友化学とサウジ・アラムコとの合弁企業であるペトロラービグ社がラービグに設立され、現在そのプラント建設工事が進んでいます。また、東洋エンジニアリングがヤンブーで石化製品製造プラントを建設中です。
サウジ産養殖海老
なお、サウジアラビア中西部の紅海海岸線約45kmに広大な海老の養殖場(http://www.robian.com.sa/)があり、ここで生産される約4,000トンの海老が日本に輸出され石油に次ぐ第2の輸出品目となっています。