令和3年度第1回安全対策連絡協議会の開催

令和3年7月8日
 7月7日、ジッダ総領事館とジッダ州及びマディーナ州に駐在する企業その他の組織の代表者との間で令和3年度第1回安全対策連絡協議会をオンラインで開催しました。概要は以下のとおりです。

1 今回の安全対策連絡協議会は、総領事館と在留邦人の皆様の代表者との間で安全対策や治安情勢についての意見及び情報交換を行い、在留邦人の皆様の危機管理についての意識や緊急事態に対応する上でのノウハウの向上等を目的として開催されました。

2 今回の協議会では、新型コロナウイルスに関する当地の最新の状況についての当館からの説明に続き、当館の警備対策官から、主に次の諸点について説明を行いました。
(1)当地における犯罪の発生状況及びその傾向
●令和3年1月~6月の当館管轄地域(マッカ州・マディーナ州)における犯罪発生件数は合計83件。そのうち、強盗・窃盗関係が48件と半数を占めているほか、概して、物的被害については会社、店舗又は車両に係るもの、人的被害については在留外国人によるものが多い。
ジッダ・安全の手引きの参照も大切。
(2)ホーシー派によるミサイルやドローン攻撃の実態(令和3年1月~6月)(※)
●ミサイルによる攻撃は、国内で26件(※)発生しており、そのうち当館管轄地域では2件。また、最も件数が多い地域であるジャザーン州では8件。
●ドローン等による攻撃は、国内で72件発生しており、そのうち当館管轄地域は3件。また、最も件数が多い地域のカミス・ムシェイトでは45件 。
※件数は、いずれも公開情報(ホーシー派が攻撃を発表しているのみで、サウジ側が発表していないものも含む。)に基づき、1日当たりの攻撃回数にかかわらず1日につき1件として当館が集計したもの。
(3)総領事館からのお願い
在留届のご提出 ※当地への御赴任時(赴任から3か月以内)と御転出及び御帰国の際に届出が必要となります。
●緊急事態発生時の安否確認に際する御協力(各企業様その他の組織から御連絡をいただいた連絡先窓口の方々におかれましては、各組織内での安否状況の御確認をお願いいたします。)
ジャザーン州及びその周辺地域(※)にやむを得ず渡航する場合の事前の連絡先等の御連絡
(※)サウジアラビア大使館(リヤド)管轄のジャザーン州は、イエメンとの国境地域(危険レベル3(渡航は止めてください:渡航中止勧告))から近く、石油関連施設もあり、ホーシー派による攻撃が頻繁に発生しています。ついては、ジャザーン州及びその周辺地域にやむを得ず渡航する場合には十分な安全対策を講じていただくことが不可欠です。

3 また、当地駐在日本企業における安全面での取組についての説明が行われました。

4 在ジッダ総領事館としましては、非常事態の発生時に迅速な安否確認その他の各種支援が行えるよう、今般の協議会の開催その他の機会も捉え、引き続き在留邦人の皆様と緊密な協力を図っていきます。