新村総領事から在留邦人の皆さまへの新年の御挨拶
令和5年1月1日
新年明けましておめでとうございます。
平素より総領事館業務への御理解及び御意見を賜り誠にありがとうございます。本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
(日本のプレゼンス向上に向けた当館の取組)
新型コロナの感染状況はまだ完全に楽観することはできませんが、サウジアラビアでは従前と比べ状況がかなり安定したことから、昨年におきましては、日本文化の発信や日本語教育の普及を含め、ここジッダにおける日本のプレゼンスの向上を目指す観点から、当館として様々な事業を実施して参ることができました。これもひとえに、ジッダ日本人会を始め、在留邦人そして日系企業の皆様方の平素からの当館活動に対する御支援と御理解のたまものと考えております。
本年も、引き続き、在留邦人そして日系企業の皆様方が、安全かつ精力的に御活躍をいただけますよう、こうした取組を続けて参りますので、引き続きの御協力を賜れますと幸いです。
・2022年の総領事館のハイライト
(感染症の動向について)
昨年以降、サウジアラビアではようやく新型コロナの感染状況にも落ち着きが見られましたが、引き続き現在でも一日につき10~20名程度の新規感染者がジッダ市内で発生していることが発表されています。サウジ当局による感染対策につきましては、今現在は全て撤廃されているものの、引き続き在留邦人の皆さまにおかれましては、3密の回避、手洗いの励行、咳エチケット等を日常生活の習慣として、感染予防に心がけていただきますようお願い申し上げます。
このほか、サル痘を含む感染症対策にも注意が必要です。特に、蚊を媒介して感染することのあるデング熱については、海岸に近く、内陸部に比べて蚊が発生しやすいジッダは流行地ですので、予防のため、昼間であっても、長袖シャツ・長ズボンを着用する、防虫スプレーを使用するといった防蚊対策をとられることをお勧めいたします。
(治安状況について)
2022年は、自動車レース「ダカール・ラリー」の開催に際して参加車両が炎上し、乗車していたフランス人運転手1名が負傷する事件が発生(サウジ治安当局は予備捜査の結果、事件性を否定。)したほか、3月のホーシー派によるジッダのサウジ・アラムコ施設へのミサイル攻撃に加え、8月には、ジッダ市内で指名手配者が当局官憲に拘束されようとした際に、身につけていた自爆ベルトを爆発させて自爆するといった事案も発生しています。このほか、イエメン情勢も引き続き流動的であり、依然として潜在的脅威は存在していますので、引き続き高い安全意識を保持して生活いただくことが必要です。特に、日本大使館(リヤド)管轄のジャザーン州は、イエメンとの国境地域(危険レベル3(渡航は止めてください:渡航中止勧告))から近く、空港や石油関連施設もあり、ホーシー派による攻撃の潜在的な対象ですので、ジャザーン州及びその周辺地域にやむを得ず訪問する場合には、十分な安全対策を講じていただくことが不可欠です。訪問の際は、事前に当館へも情報提供いただきますようご協力をお願いします。
一般犯罪についても、薬物密輸・売買が横行し、ひったくりや車上荒らし、住居侵入等の被害も発生しておりますので、十分御注意下さい。昨年は特に、フェイク・サイトや偽メール等を用いた新たな手口の金融詐欺が多発しました。このほか、銀行や内務省を名乗り、パスワードなどの銀行口座の内容を聞き出そうとする詐欺事案も継続的に発生しています。真正な事業者や治安当局は個人情報を確認する電話連絡はしません。引き続き、十分にご注意ください。
また、ジッダの各地では、元スラム地区とされていた広範な箇所がすでに撤去され、対象地区の元住民が不満を持つケースもあるようです。不用意に撤去された現場を訪れたり、話題にしたりすることは反発を招くおそれがありますので、注意してください。
(領事班からのお知らせ)
●緊急事案発生時の安否確認、領事サービス等のお知らせを迅速に行うためにも、海外に3か月以上滞在する場合は、在留届の提出が法律により義務付けられています。また、滞在中に家族構成や住所、携帯電話番号、メールアドレス等に変更のあった場合は、速やかに変更届を、帰国や他国に転出した場合は帰国・転出届の提出が必要です。詳しくは、総領事館のホームページを御確認いただき、御手続をお願いいたします。日系邦人企業等の組織に所属されている方で、身近に帰任・赴任者がいらっしゃいましたら、御手数ですが、お声がけをいただけますと幸いです。
●日本で転出届を提出し、海外に3か月以上滞在中の18歳以上の方は、在外選挙人証の登録申請ができます。在外選挙人証は登録申請から交付に約2~3か月を要しますので、お早めに当館まで御申請下さい。また、日本で転出届を提出する際に選挙管理委員会にて行う出国前申請も可能です。
●万が一大規模な緊急事態が発生する場合には、皆様の安否を迅速に確認し、被害等に遭われた方に必要な支援を差し上げるため、当館から領事メールで送付する安否確認結果入力フォームへの御回答につき、御協力を御願いいたします。詳しくは、こちらのページで御案内しています。
その他、お困りになっておられる事案や御意見等がございましたら、ご遠慮なく当館まで御連絡ください。(総領事館の領事業務については、こちらを御参照下さい。)
それでは、本年が皆さまお一人お一人にとって良い年となることを祈念しております。
在ジッダ日本国総領事
新村 出
平素より総領事館業務への御理解及び御意見を賜り誠にありがとうございます。本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
(日本のプレゼンス向上に向けた当館の取組)
新型コロナの感染状況はまだ完全に楽観することはできませんが、サウジアラビアでは従前と比べ状況がかなり安定したことから、昨年におきましては、日本文化の発信や日本語教育の普及を含め、ここジッダにおける日本のプレゼンスの向上を目指す観点から、当館として様々な事業を実施して参ることができました。これもひとえに、ジッダ日本人会を始め、在留邦人そして日系企業の皆様方の平素からの当館活動に対する御支援と御理解のたまものと考えております。
本年も、引き続き、在留邦人そして日系企業の皆様方が、安全かつ精力的に御活躍をいただけますよう、こうした取組を続けて参りますので、引き続きの御協力を賜れますと幸いです。
・2022年の総領事館のハイライト
(感染症の動向について)
昨年以降、サウジアラビアではようやく新型コロナの感染状況にも落ち着きが見られましたが、引き続き現在でも一日につき10~20名程度の新規感染者がジッダ市内で発生していることが発表されています。サウジ当局による感染対策につきましては、今現在は全て撤廃されているものの、引き続き在留邦人の皆さまにおかれましては、3密の回避、手洗いの励行、咳エチケット等を日常生活の習慣として、感染予防に心がけていただきますようお願い申し上げます。
このほか、サル痘を含む感染症対策にも注意が必要です。特に、蚊を媒介して感染することのあるデング熱については、海岸に近く、内陸部に比べて蚊が発生しやすいジッダは流行地ですので、予防のため、昼間であっても、長袖シャツ・長ズボンを着用する、防虫スプレーを使用するといった防蚊対策をとられることをお勧めいたします。
(治安状況について)
2022年は、自動車レース「ダカール・ラリー」の開催に際して参加車両が炎上し、乗車していたフランス人運転手1名が負傷する事件が発生(サウジ治安当局は予備捜査の結果、事件性を否定。)したほか、3月のホーシー派によるジッダのサウジ・アラムコ施設へのミサイル攻撃に加え、8月には、ジッダ市内で指名手配者が当局官憲に拘束されようとした際に、身につけていた自爆ベルトを爆発させて自爆するといった事案も発生しています。このほか、イエメン情勢も引き続き流動的であり、依然として潜在的脅威は存在していますので、引き続き高い安全意識を保持して生活いただくことが必要です。特に、日本大使館(リヤド)管轄のジャザーン州は、イエメンとの国境地域(危険レベル3(渡航は止めてください:渡航中止勧告))から近く、空港や石油関連施設もあり、ホーシー派による攻撃の潜在的な対象ですので、ジャザーン州及びその周辺地域にやむを得ず訪問する場合には、十分な安全対策を講じていただくことが不可欠です。訪問の際は、事前に当館へも情報提供いただきますようご協力をお願いします。
一般犯罪についても、薬物密輸・売買が横行し、ひったくりや車上荒らし、住居侵入等の被害も発生しておりますので、十分御注意下さい。昨年は特に、フェイク・サイトや偽メール等を用いた新たな手口の金融詐欺が多発しました。このほか、銀行や内務省を名乗り、パスワードなどの銀行口座の内容を聞き出そうとする詐欺事案も継続的に発生しています。真正な事業者や治安当局は個人情報を確認する電話連絡はしません。引き続き、十分にご注意ください。
また、ジッダの各地では、元スラム地区とされていた広範な箇所がすでに撤去され、対象地区の元住民が不満を持つケースもあるようです。不用意に撤去された現場を訪れたり、話題にしたりすることは反発を招くおそれがありますので、注意してください。
(領事班からのお知らせ)
●緊急事案発生時の安否確認、領事サービス等のお知らせを迅速に行うためにも、海外に3か月以上滞在する場合は、在留届の提出が法律により義務付けられています。また、滞在中に家族構成や住所、携帯電話番号、メールアドレス等に変更のあった場合は、速やかに変更届を、帰国や他国に転出した場合は帰国・転出届の提出が必要です。詳しくは、総領事館のホームページを御確認いただき、御手続をお願いいたします。日系邦人企業等の組織に所属されている方で、身近に帰任・赴任者がいらっしゃいましたら、御手数ですが、お声がけをいただけますと幸いです。
●日本で転出届を提出し、海外に3か月以上滞在中の18歳以上の方は、在外選挙人証の登録申請ができます。在外選挙人証は登録申請から交付に約2~3か月を要しますので、お早めに当館まで御申請下さい。また、日本で転出届を提出する際に選挙管理委員会にて行う出国前申請も可能です。
●万が一大規模な緊急事態が発生する場合には、皆様の安否を迅速に確認し、被害等に遭われた方に必要な支援を差し上げるため、当館から領事メールで送付する安否確認結果入力フォームへの御回答につき、御協力を御願いいたします。詳しくは、こちらのページで御案内しています。
その他、お困りになっておられる事案や御意見等がございましたら、ご遠慮なく当館まで御連絡ください。(総領事館の領事業務については、こちらを御参照下さい。)
それでは、本年が皆さまお一人お一人にとって良い年となることを祈念しております。
在ジッダ日本国総領事
新村 出